アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎は、もともとの体質(アレルギー体質)に、皮膚の「バリア機能」の低下が重なり、湿疹と強い痒みが慢性的に続く皮膚の病気です。
単なる肌荒れとは異なり、良くなったり悪くなったり(寛解と増悪)を繰り返すのが大きな特徴です。
日本皮膚学会のガイドラインにも、「増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾病であり、患者の多くはアトピー素因を持つ。」と定義しています。
基本的な症状として、
- 強い痒み:絶え間ない痒みがあり、特に夜間に増すことが多い。
- 湿疹:赤み、ブツブツ、ジクジクした液がでる。
- 左右対称の分布:顔、首、肘の裏、膝の裏など、左右同じような場所に現れやすい。
- 睡眠不足:強い痒みや湿疹により、中途覚醒したり眠れなかったりする。
アトピー性皮膚炎の原因
発症のメカニズムは解明されていませんが、アトピー性皮膚炎の言として「バリア機能異常」と「免疫機能異常」の2つの側面があり、肌のバリア機能の低下と免疫機能の過剰反応が組み合わさって発症します。
・肌のバリア機能の低下
肌のバリア機能とは、外部からの遺物の侵入や体内の水分が過剰に蒸発するのを防ぐ肌の保護機能です。アトピー性皮膚炎の場合、この機能が低下して少しの刺激で強い痒みを感じてしまい、さらに湿疹を悪化させます。
・免疫機能の過剰反応
免疫系が過剰に反応し、炎症性サイトカインが放出されることで皮膚に慢性的な炎症が生じます。皮膚の保湿機能が低下すると、外部刺激やアレルゲンが容易に侵入し、炎症を引き起こすため、乾燥や痒みが悪化します。
監修
神島輪院長
水道橋ひふ科クリニック院長。東京女子医科大学卒業後、おもに美容皮膚科クリニックでキャリアを積んだ後、2019年に水道橋ひふ科クリニックを開院。皮膚科・美容皮膚科・小児皮膚科・アレルギー科を専門に扱う。自身が幼少期からアトピー性皮膚炎やニキビで悩んだ経験から、肌トラブルに悩む患者を笑顔にするため、患者に寄り添い二人三脚で解決を目指す。